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OUR TECH story

解体業における
先進技術の活用

大学との共同開発で
解体業界に新風を起こす

佐藤洋平さん 施工本部 計画推進部 次長 兼
技術開発部 次長

佐藤洋平さん 施工本部 計画推進部 次長 兼 技術開発部 次長

現在、私たち技術開発部では「屋根養生」の研究開発に取り組んでいます。解体作業では、コンクリートの破片や鉄筋などが敷地外に飛散し、事故を引き起こすリスクがあります。建物の周囲を防護する養生は一般的ですが、屋根部分については十分な対策が取られていません。そこで私たちは、建物の屋根を覆うネットの開発に着手しました。

このプロジェクトに参加しているのは、技術開発部2名、計画推進部1名、営業部1名、工事部1名の計5名。「設置作業が複雑になると事故につながる」という工事部、「安全対策にどの程度の費用をお客様が負担できるのか」と話す営業部など、それぞれの専門的な視点やアイディアを持ち寄り、試作品を作って現場で検証を重ねています。この屋根養生技術は現在特許出願中で、解体作業の安全性を高める技術として、早期の実現を目指しています。

ハード的な技術開発に加え、ソフト的な技術開発として取り組んでいるのは、図面作成の自動化です。解体する建物の図面は40~50年前に作成されたものが多く、正確に読み解くには多くの手間と時間がかかります。この課題を解決するため、私たちは大学研究室と連携し、技術開発を進めています。

大学研究室とは、Web会議などを通じて私たちの要望やアイディアを共有し、研究結果のフィードバックを受けながら意見交換を行っています。解体業界で大学と共同開発する事例はほとんどなく、業界の最前線を行く挑戦と言えるでしょう。3~5年後の実現を目指し、将来的には図面データをもとに建物の3Dモデリングを行う「BIM」への活用も視野に入れています。さまざまな可能性に満ちたこの共同開発は「TANAKEN」としても初の試みであり、必ず成功に導きたいと考えています。

現場の安全を守る3D技術と
解体ノウハウの共有

展示会に積極的に参加し、新しい技術が解体現場に導入できないか常に検討しています。例えば、3Dスキャナーによって点群データを取得することで、建物や周辺の風景をそのままコンピュータ上に再現できる技術を検討したりしています。実際の建物は図面通りでない場合もあるため、3Dスキャナーと併用することで、より精度の高い解体計画を立てられると考えています。3Dデータは建物の全体像を直感的に把握しやすく、そのうえで平面図を見ると作業計画の理解も深まります。さらに、新卒社員など業界未経験の人財が増えていく中で、これらの技術は教育面でも効果を発揮してくれるはずです。

解体工事において常に心がけているのは、現場の安全性や作業のしやすさを最優先に考え、計画を立てることです。解体工事には経験則が多く、現場スタッフそれぞれが「この方法なら安全だ」といった知見やノウハウを持っています。しかし、これらの知見やノウハウが個々の暗黙知として属人化してしまうことが課題です。こうした現場の知見を計画推進部が中心となって吸い上げ、解体計画書に集約する、そうした仕組みがあるのは、「TANAKEN」の組織力の強さだと自負しています。

これまでにも、駅前ロータリーや線路脇にある大型建物、空中通路や地下通路でつながった建物など、多くの難工事に取り組んできました。これらの解体作業は、関係各所との綿密な協議や多くの資料作成が必要なため大変な部分もありますが、難しい案件だからこそ大きなやりがいを感じられます。これからも技術開発部として新たな技術にチャレンジし、更なる貢献を目指していきます。

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